ワクチンとフィラリア

ワクチンについて

ワクチンを接種するべき動物は?  

犬、猫、フェレットはワクチンで予防できる病気があります。
ワクチンを接種することで、病気の予防に必要な免疫力を付けることができます。ワクチンで防げる病気の中には、命にかかわる病気もあります。しっかりと予防して大切な動物を病気から守りましょう。

ワクチンに副作用はある?

重度な副作用は極めて稀です。
人間がワクチン接種する時と同じように、少し熱がでたり、注射したところに痛みが出たりする事はあります。この場合、安静に過ごすことでほぼ問題なく回復します。しかし、稀にその子の体質によって急激なショック症状のような状態になる事があります。この場合は、すぐに対応処置をしなければならないため、当院では初めてのワクチン接種の子には、ワクチン接種後10~20分、動物病院で様子を見させていただくようお願いしております。

ワクチン接種でつけた免疫力はどれくらいの期間効果がある?

その子によって免疫力の持続時間が違うため、一概には言えません。
現在の日本では、1年間で免疫力が落ちてしまうため、毎年1回接種するという考え方がが主流となっております。一方、海外では3年ごとの接種が主流となっております。日本でも3年ごとの接種で免疫力が維持できるという研究報告も出ていますが、結論は出ていません。また、同じワクチンでもその子によって免疫反応の強さが異なるため一概に言えないのが現状です。

ワクチン接種の間隔はどうしたらいい?

当院では、一年に一回、血液検査で免疫力を測定し、免疫が落ちていたら接種する方法をお勧めしております。
接種間隔が短いほど確実に高い免疫力を維持できますが、ワクチンには副作用もあるため、ひたすら接種するのも考え物です。そこで、当院では、1歳まではしっかりワクチンを接種して、その後は毎年ワクチンを接種するのではなく、毎年免疫力を調べる方法をお勧めしております。この方法により、その子ごとの適切なワクチン間隔での接種が可能になります。勿論、検査をせずに毎年接種することも可能ですので、お気軽にご相談ください。

フィラリアについて

フィラリアってなに?

蚊に刺されることで動物の心臓に感染する寄生虫です。
蚊に血を吸われるときに、フィラリアという寄生虫の幼虫を体に植え付けられます。血管に入ったフィラリアは、少しづつ成長しながら大人になり、最終的には心臓や心臓付近の血管に住みつきます。一度感染すると、治療も困難で命にかかわる事もあるため、予防が非常に重要です。

フィラリアに感染する動物は?

犬、猫、フェレットに感染することがわかっています。
基本的には、人間などの血液中ではフィラリアは生きていけません。一般的にペットとして飼われている動物では犬、猫、フェレットの3種の動物でフィラリア感染が起こる事がわかっています。

フィラリアの予防方法は?

飲み薬や、皮膚にたらす薬、注射など様々な予防方法があります。
フィラリアは体内に入っても大人になって心臓にたどり着く前であれば、駆虫薬で簡単に倒すことができます。また、フィラリアが蚊によって体内に入ってから大人になるまでに一カ月以上かかる事がわかっています。なので、一カ月に一回フィラリアの幼虫を倒す駆虫薬を投与することで、フィラリアをほぼ完全に防ぐ事ができます。駆虫薬の投与方法は、犬では飲み薬から注射まで様々な方法が可能です。猫では皮膚にたらす薬、フェレットでは飲み薬がメインとなります。

予防をしなければいけない期間は?

当院では、犬の場合は通年予防(1年間ずっと)をお勧めしております。
現在の日本では、蚊の出る季節に合わせて春先~秋頃まで月一回の予防をしていく方法が主流となっております。猫やフェレットではその方法でよいと思いますし、犬でも特に問題は無いと思います。しかし、犬の場合、猫やフェレットよりもフィラリアに感染しやすく、症状がなかなか出てこないため万が一感染してしまった時に、すぐに気づくことができません。また、犬ではその年最初の投薬前には血液検査が必要になりますが、通年予防をすることでこの検査を春先ではなく、ワクチン接種の免疫力検査の時と同時に一度で行なうことが可能です。そして、一回の注射で1年間予防効果が持続するフィラリア予防注射がありますので、それを使えば負担なく通年予防が可能です

まとめ:当院がお勧めするワクチンとフィラリア予防プログラム

○ワクチン
生後2か月を過ぎた段階で3週間間隔で2回接種。その1年後に3回目を接種。その後は1年ごとに血液検査を実施し、免疫力が落ちていたら接種。
※犬は他に法律で決まっている狂犬病ワクチンを年に一度接種しなければなりません。

○フィラリア
犬は通年予防し、ワクチン接種のための血液検査時に念のためフィラリア検査も実施。猫とフェレットは5~12月くらいの間で予防薬を投与。。


あくまでお勧めなので、実際には飼い主様と話し合いの上、決めていきたいと思います。
詳しくはお気軽にお問い合わせください。